専門家の意見

アスパルテームは、市販されている食品成分の中で最も研究されている食材の1つであり、100を超える科学的研究の検証を経て、1981(日本での認可は1983年)。米国食品医薬品局(FDA)に加え、世界保健機関および国連食糧農業機関の食品添加物合同専門家会議(JECFA)、欧州連合の食品科学委員会(SCF:現欧州食品安全機関EFSA)、および100以上の国々の規制当局がアスパルテームを再検証した結果、その使用の安全性が確認されています。

米国栄養士会(ADA)は最近、アスパルテームに関連する既存の科学的文献について体系的な再検証を実施し、「アスパルテームの摂取が人体に悪影響を及ぼした因果関係は認められない。調査の結果、超過敏反応、血液中におけるメタノールまたはギ酸の濃度上昇、造血器や脳の腫瘍など、アスパルテームがさまざまな悪影響を生じさせたことを裏付ける証拠は確認されなかった。」と結論づけました。

アスパルテームは、その認可に続いて大規模な追加調査が行われ、人体に対する安全性がさらに裏付けられています。実際、アスパルテームは30年以上の期間において200以上の調査で検証されましたが、アスパルテームは安全であるという結果が変わることはありませんでした。

2007年、アスパルテームに関する500以上の研究結果を対象に安全性を広範囲に評価した「アスパルテーム:最新の摂取水準、諸規制、毒物学的および疫学的研究に立脚した安全性評価(Aspartame: A Safety Evaluation Based on Current Use Levels, Regulations, and Toxicological and Epidemiological Studies)」が、『Critical Reviews in Toxicology』に発表されました。このレビューの主著者であり、カントックス・ヘルス・サイエンス・インターナショナルの科学・規制上級コンサルタントおよびトロント大学栄養学非常勤准教授を兼任するベルナ・マグナソン博士は、「アスパルテームは徹底的な検証に基づく安全な甘味料であり、多くの食品のカロリー含有量を抑えるのに有効である、というのが専門委員会の結論です」と述べています。この委員会はさらに、アスパルテームは人の食事で見られたレベルでは健康に有害とは考えられず、アスパルテームと神経系や行動、その他の症状や疾病の間に確かな関連性は認められず、遺伝毒性や発がん性を示す証拠、アスパルテームと肥満の関連性を裏付ける証拠も皆無である、と断定しました。

アスパルテームの再検証

アスパルテームに関する詳しい情報、各国政府および独立医療機関のコメントをご覧になりたい場合は、以下にアクセスしてください。

科学機関/専門機関
アルツハイマー病学会
米国家庭医学会
米国がん協会
米国科学衛生審議会
米国糖尿病学会
米国栄養士会
米国心臓病学会
米国喘息・アレルギー財団
British Medical Journal(社説)
カナダ糖尿病学会
英国糖尿病学会
米国狼瘡財団
マサチューセッツ工科大学
メイヨー・クリニック
カナダ多発性硬化症協会
多発性硬化症財団
国立がん研究所
全米多発性硬化症学会
全米パーキンソン病財団
ヌムール財団
英国農漁食糧省(MAFF)
米国消費者情報センター

規制機関
規制機関
食品安全委員会
ブラジル保健省
米国疾病予防管理センター(CDC)
カナダ保健省
オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)
フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
ニュージーランド食品安全局(NZFSA)
欧州委員会・食品科学委員会
英国食品規格庁
米国食品医薬品局(FDA)
米国FDA食品安全性応用栄養センター
規制機関からの具体的引用

アスパルテームに関する注目事項:

欧州食品安全機関によるアスパルテームの安全性の再確認
EFSAは2009年、欧州ラマツィーニ財団(ERF)が行ったアスパルテームおよびその発がん性に関する2度目の調査結果を確認したのち、「アスパルテームに遺伝毒性や発がん性を示唆するものは何もなく、40mg/体重(kg)に設定されているアスパルテームのADI(1日摂取許容量)を見直す必要性は見当たらない」と結論付けました。

アイルランド食品安全庁によるアスパルテーム・ファクトシートの公表
アイルランド食品安全庁は、2009年に公表した「アスパルテーム・ファクトシート」の中でアスパルテームの安全性を実証しています。このファクトシートはアスパルテームの安全性はこれまで広く研究されてきており、アスパルテームの使用の安全性は世界中の専門家が認めているところであると指摘しています。

米国栄養士会の証拠分析ライブラリ(EAL)
米国栄養士会(ADA)は最近、アスパルテームに関連する既存の科学的文献について体系的な再検証を実施し、次のように結論付けました。「アスパルテームの摂取が人体に悪影響を及ぼした因果関係は認められない。調査の結果、超過敏反応、血液中におけるメタノールまたはギ酸の濃度上昇、造血器や脳の腫瘍など、アスパルテームがさまざまな悪影響を生じさせたことを裏付ける証拠は確認されなかった。検証がなされた神経学的変化には、認識機能、発作、頭痛、記憶や気分の変化などが含まれる」。EALはさらに、アスパルテームが食欲や食物摂取量に影響を及ぼすことはないと結論付けました。

米国食品医薬品局によるアスパルテームの安全性の確認
FDAは2007年、ERFの最初の調査結果を再検討した結果、欧州ラマツィーニ財団(ERF)から提供を受けた試験データは「ERFが報告したアスパルテーム関連の調査結果を裏付けているようには見えない」と断定しました。FDAはさらに、「これらのデータは、アスパルテームの使用は安全であるとのFDAの結論を変更すべき根拠を示していない」とも指摘しました。

毒物学における批判的批評
トロント大学のマグナソン博士らは2007年、これまでのアスパルテームに関するデータについて、これまでで最大規模の包括的な検証を実施しました。毒物学、疫学、生物統計学、新陳代謝学、病理学、神経学、小児科学といった各分野の専門家が、9カ月を費やして500以上のアスパルテーム研究を精査しました。アスパルテームの摂取と体重増加の関連性を主張する研究も、この検証対象に含まれました。研究者はアスパルテームのデータについて批評したあと、「アスパルテームは十分な研究がなされた高甘味度の甘味料であり、数々の市販食品の中でも安全に使用されてきた長い歴史を有するとともに、各種食品のカロリー量を抑える効果も認められる」と結論付けました。

国立がん研究所
国立がん研究所が実施したある疫学調査では、アスパルテームの摂取と白血病、リンパ腫、脳腫瘍の間には関連性が全く存在しないという、過去の調査の結論が再確認されています。この調査では、50~69歳の男女約50万人を、5年間にわたって評価しました。アスパルテームを摂取している人が(摂取していない人と比較して)、白血病、リンパ腫、脳腫瘍を発病するリスクが高いことを裏付ける証拠は認められないことが研究者によって確認されました。研究者の報告では、「アスパルテーム含有飲料の摂取が造血器や脳腫瘍のリスクを高めることはないということが、この疫学調査によって示されている」と述べられています。

カナダ糖尿病学会によるアスパルテームの安全性の確認
カナダ糖尿病学会は、「カナダ糖尿病学会全国栄養学委員会テクニカルレビュー:糖尿病管理における栄養価のない強化甘味料の使用(Canadian Diabetes Association National Nutrition Committee Technical Review: Non-nutritive Intense Sweeteners in Diabetes Management)」の中でアスパルテームの安全性を裏付けています。このレポートでは、「アスパルテームの安全性はさらに、健康な乳児・小児・青年・成人、糖尿病を患うまたは患っていない肥満者、授乳中の女性、フェニルアラニンの代謝能力が低下する遺伝病フェニルケトン尿症によるヘテロ接合者など、複数のタイプの人々を対象とした調査でも確認されている」と指摘しています。レポートはさらに「現時点において、アスパルテームを原因とする健康への悪影響を裏付ける科学的証拠は皆無である」とも指摘しています。

カナダ保健省によるアスパルテームの安全性の再確認
カナダ保健省はカナダ国内における食品へのアスパルテームの使用許可を検討するにあたり、カナダ保健省の職員が実験動物を用いてさまざまな毒性試験を評価しました。さらに認可前に数々の臨床実験の結果も精査しています。この結果、バランスの良い食事の一環としてこの甘味料を含む食品を摂取することにより、消費者が健康被害を受ける可能性は無いと結論付けました。

欧州食品安全機関によるアスパルテームの無害性の再確認
欧州の食品安全機関である欧州委員会の食品科学委員会(SCF)は、アスパルテームの安全性について包括的検証を行ったのち、その無害性を再確認しました。「現時点において入手可能な動物および人間に関するすべてのデータをチェックしたところ、(アスパルテームの安全性に関する過去の承認の)結果を修正する必要性を示唆する証拠は存在しないと委員会は結論付けた」と述べています。SCFは独立した科学専門家から成る組織であり、食品の安全性に関する問題について欧州委員会に助言を行います。SCFのアスパルテームに関する報告書は2002年12月10日に発表されました。またSCFの後身のEFSAも2013年12月10日にアスパルテームの再評価結果を発表し、アスパルテームの安全性を再確認しています。

英国食品規格庁
英国食品規格庁(FSA)は2002年12月18日、「我々はこの甘味料(アスパルテーム)の安全性に関する委員会(食品科学委員会)の詳細かつタイムリーな検証に関して、その結論を支持する」との声明を発表しました。

フランス食品衛生安全庁(AFSSA)によるアスパルテームの安全性の裏付け
フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、香料・食品添加物・加工補助剤に関するフランス専門委員会の2年間にわたる調査結果を報告し、アスパルテームの安全性を再確認しました。AFSSAは、アスパルテームと脳腫瘍の間に存在すると疑われる関連性について、再検証を要請されました。2002年5月7日に発表された報告書は、「結論としてAFSSAは、現在の科学的知見では、人間または動物におけるアスパルテームへの暴露と脳腫瘍の間に関連性は認められないと考える」と述べています。

FDAの消費者向け雑誌(2002年5~6月)によるアスパルテームの安全性の確認
FDAはアスパルテームを、自身がこれまでに認可した食品添加物の中で最も詳細な検証を経たものの1つであると考えています。FDAが毒物学および臨床学の見地から行った100件以上の研究により、アスパルテームは人体に安全であることが確認されています。